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根管充填とは?

根管充填  / 根管治療  / 院長ブログ

ももこ歯科のブログを読んでいただいている皆様、いつもありがとうございます。
今日のブログは、根管充填についてお話しします。

根管治療で根管内の消毒(機械的拡大根管洗浄根管貼薬)を行った後、細菌の新たな侵入を防ぐ必要があります。
根管内を封鎖するために、根管充填を行います。

根管充填の目的

根管充填の目的は、封鎖です。

封鎖のために使われる材料は、ガッタパーチャとシーラー(最近ではバイオセラミックシーラーが頻用されています)が使われます。

以前はシーラーを薄く使い、メインはガッタパーチャで根管内を充填していました。
以前のシーラーは時間の経過とともに溶解したり、収縮しますので、隙間ができてしまいます。
この隙間が根管充填の目的を達成できていないことになります。
そこで登場したシーラーが、バイオセラミックシーラーです。
バイオセラミックシーラーは、時間が経過しても溶解せず、根管内の水分と反応して膨張します。
その結果、根管充填の目的である封鎖を達成します。

では、実際の症例でみていきましょう。

症例

症例1の患者さんは、58歳女性です。
治療前のレントゲンを見ると、かぶせ物と歯の間に隙間があり、かぶせ物の下には、セメントのような詰め物も存在し、細菌の通り道があるようで、根の先に黒い影が認められます。そこで、根管治療を行いました。
根管充填は、根管内に隙間なくガッタパーチャとシーラーをつめられるように行うと、7ヶ月後には、根の先にあった黒い影はなくなり、1年1ヶ月後も経過良好です。術前と術後のレントゲンと比較すると、術後のかぶせ物は、歯との連続性が良好でフィット感が良いことが確認でき、土台の部分は、セメントからファイバーポストに置き換わり、歯との間に隙間なく設置され、根管充填も、根管にガッタパーチャが緊密に詰められて、術後の方が、色々と改善されていることがわかると思います。

今後も、患者さんに良好な治癒をもたらすことができるよう、精進したいと思います。